この球場は訪れる前から自分の行ってみたいボールパークリストに入っていた球場なのであるが、何が凄いかと言うのは写真を見てもらえれば分かると思う。
そう、外野後方に山が連なっているのである。このボールパークと山が生み出す美しい光景を一目見ようと今回はここソルトレイク・ビーズの本拠地であるSpring Mobile Ballparkに訪れたのだが、その期待を裏切る事なく期待以上の光景を見させてもらった。その期待以上の光景だが、日が沈むにつれ外野後方にそびえ立つ山の色が変化して行くのである。それがまたこのボールパークの味を出していて、ボールパークフェチの自分にとっては飽きさせない考え尽くされた設計だと感じた。
さて景色ばっかり書いているとこの球場の良い所は景色だけと思われてしまうのでいくつか良い部分を紹介したい。
まずは球場のアクセスについてだが、ダウンタウンにほど近い住宅街の中に存在してる球場なのだが、球場のそばを路面電車が走っている為非常に便利なアクセスとなっている。なので、旅行者の自分でもすぐに観戦に行く事ができた。もちろん、アメリカ社会は車が基本なので車での来場者が非常に多いが、車以外のアクセス方法を作ることは客層を広げる事に役に立ったり、コンセッションのアルコールの売り上げを左右する部分でもあるので非常に大切なところを抑えているだろう。駐車場も球場と道を挟んで反対側に広がっておりファールボールの心配をしなくて済むのも良い所だ。
球場内に目を移すと、コンセッションの作りが非常に綺麗でシアトルのセーフコフィールドのように並びながら試合を観戦できるような作りとなっている。この球場のオープンはそんな古くない為、近年建設されているボールパークのコンセッションの主流は、待ちながらも飽きさせない工夫がメインとなっているのだろうか・・・。また、観客動員数に対するコンコースの広さも十分であり、混雑して身動きが取れないなんて事は決して起きないだろう。
グッズを販売するチームストアは、非常に綺麗ではあるが3Aのグッズショップってこんなもの?と少し思わせるくらい、品数が少なかった印象がある。それでも、ベースボールキャップの品数だけは非常に多く、同チームだけでも様々な種類のキャップを見る事ができた。
ここまで書いていると、否定する部分のないパーフェクトな球場に感じてしまうが一点だけ気になる部分があった。それが、沈んで行く太陽がもろに西日となってレフトの選手の視界に入る事。これは守っていて非常に守りづらいと思ったし、レフトの選手泣かせな球場設計になっているとも思った。
ただ、これ以外は景色、コンセッション、アクセス、雰囲気ともにAクラスの球場であると思う。
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