2011年9月9日金曜日

Baseball Trip Day 9 @ Chicago,IL (Wrigley Field)

Bucket listと言う言葉を聞いた事があるだろうか・・・日本語で言うのならば、死ぬまでにしたい事を書き記したリストである。誰もが良く話す、死ぬまでにあれだけはしたなぁ~、あそこだけはいきたいよね~などのことである。今回Wrigley Filedにいくに当たっては、自分のBucket Listsの一つをかなえる為にいった。
もうこの球場は評価する必要はないと思う。クラシックでFieldと言う言葉が似合う野球場になっている。野球だけを楽しむ為に作られている為、余計なものはいっさいない。



例えば、大型の電光掲示板が主流となっている現代スポーツ界で電光掲示板がなく、シートの種類も非常に少ない。そして、子ども達の遊ぶ事の出来るプレイエリアなども存在せずに、とにかく野球だけを見に来るスタジアムとなっている。そして、来ているお客さんの大半が年配の方々で昔からのCubbiesファンなのだ。アッシャーの人達も恐らく意図的にしているのだろうが、リタイアしたくらいの年齢の人しかおらず、カブスの伝統を語れる人達のみが雇われているのだろう。実際におじちゃん、おばちゃんと話したがみんながみんな野球に詳しくあの頃はどうだった、あの選手はどうだとか本当に詳しい。




そしてカブスの伝説となって残っている2003年のプレーオフ進出時に起こった事件の当事者が座っていた席の写真を撮りに行くと、すかさずアッシャーのおじさんが近寄ってきて、お前野球知ってるな・・・どこから来たんだ!?と雑談になった。この席は、Steve Bartmanと言うファンがリーグチャンピオンシップ第6戦に座っていた席で、奇しくも飛んで来たファールボールを取ろうとして取り損ねたのだが、そのファールボールがレフトを守るモイセズ・アルーがキャッチできた球であった。そして、これを取っていればこの試合を落とさずに済み、またワールドシリーズがから末永く遠ざかっているカブスが悲願のワールドシリーズ進出に手が届いたかもしれなかったのだ。詳しく説明すると8回の表まで3−0とカブスリードで試合を運び、この8回表のこの事件の後にカブスは8点を失いこの試合を落とし、翌日の試合も落としリーグチャンピオンをフロリダマーリンズへと譲ってしまったのだ。
当事者のBattはカブスファンから非難に遭い、シカゴに住む事すらできなくなり引っ越しを余儀なくされたくらいなのだ。




とにかく、歴史が長い球場だけに色々な逸話や伝説が残っているところでもある。そんな話を地元の人達と楽しく話せるのもこの球場の醍醐味であろう。


評価する必要はないと述べたが、簡単に球場に来て感じた感想をいつも通り書いていこう。
まずはコンセッション、正直現代の球場に比べ古い分種類や大きさに差は出てしまうが、Famous Chicago Dogとして販売しているHot Dogはシンプルだけれども、これが本当に美味しい。ホットドッグに黒ごまのバンズが絶妙に良く、厚切りのオニオンが乗っかっている。パンは焼いていないのだが(ホットドッグは焼いているパンの方が美味しい)、このホットドッグのパンは焼かない方が美味しいかもしれない。
とにかく、これは一押しだ。その他には、Pulled Pork Sandwichもお勧めする。これまた、シンプルなのだが思ったよりボリュームもありパンとの愛称が非常に良い。その他には食べていないのだが、お客さんに人気のあったのがナチョスだ。是非Wrigleyに訪れる際は、これらの商品を堪能してもらいたい。




コンセッションとは違い、1塁側のゲート横にはCaptain Morganがスポンサーとなったバーが設置されている。ここは恐らくチケットをもっていなくても入る事ができ、TV観戦をしながらバーで飲む事ができるのだ。試合の終盤になると、DJがターンテーブルで音楽を駆け出しパーティースペースへと変身する。

チームストアについてはメジャーリーグのストアとしては非常に小さい店舗となるが、外観はクラシックを基調としていて味がある。グッズに関しては、球場外の露天でもカートでお店が出ていたりするのでそこでも購入が可能になっている。質より量と言う形でカバーしているのであろう。


この球場の有名なの部分にWrigleyvilleと呼ばれる球場周辺を取り囲むパブやレストランの通りだ。試合2時間くらい前からお客さんがドット押し寄せ、試合終了後にまたみんなで飲みに行く。これがカブスファンの習慣なのだろう。とになくそのバーと人の多さは半端ない。ローガルビジネスがメジャー球団の恩恵を受けている部分を肌で感じる事ができる。奇しくもナイトゲームの観戦となってしまったが、オーナーの行こうでデーゲームが多いカブスだけに、週末のデーゲームの勝ち試合なんてなった時には、どこのバーもごった返すのだろうと予想ができる。




そして、もう一つ有名なのがレフトとライトの外野後方に立つRoofTopシートだ。これは住宅の屋上部分を改造して観客席を作っており、人気の有るカード・無いカードに関係なくお客さんが入っている。実際にそのマンションを見てみると、どこかの企業であったりサークルグループがそこの席を管理しているようで、そのグループ関係の人でないと入れなかったり、彼らの運営しているサイトからチケットを購入しなければならなかったりするようだ。




以上がWrigley Fieldの自分なりの感想になるが、球場の総合的な評価はB+くらい。しかしながら、野球ファンであれば球場の設備部分を気にせずにただ単に野球を楽しむ為にこの球場にきて、その伝統や歴史を味わってもらいたいものだ。

あと付け加えの情報だが、ここに来る事が有る意味で価値のあることになっているがアメリカ野球界。そんな価値を利用して、一塁側のコンコース付近に一つブースがでており、My First Visit @ Wrigley Fieldと言うCertificateを発行してくれる。是非、最初の観戦の際はいってみよう。


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