この球場は野茂投手のノーヒットノーラン達成以来、絶対に訪れたい球場の一つであった。それも、マイルハイ(標高1600メートル)都市に本拠地を置くロッキーズの球場で、気圧が低いため空気抵抗が少なくボールが良く飛ぶ事で知られているからだ。すなわち、打者には有利の球場で投手にとっては不利な球場なのだ。そんな中、昨年ヒメネス投手(現在はインディアンズ)のシーズンを通しての記録はすごく価値のあるものである。
そして、この球場のオープン以来ノーヒットノーランを達成した投手がただ一人、野茂投手のみであったのだが、昨シーズンにヒメネス投手も記録達成をしたので現在では2選手のみ、この投手に不利な球場でノーヒッターを記録したことになる。
そんなCoors Fieldだが、まず球場の周りを取り囲むパブとレストランの多さに驚いた。そして、どのパブやレストランもテラス席を豊富に設けてあり、冬の間寒さが続くデンバーの夏の楽しみ方がバンクーバーに似ていいて、太陽を浴びながらビールをみんなで飲んでお喋りをする事なんだな~と感じた。
Coors Fieldへのアクセスについてだが、ここはカンザスシティと違い非常にアクセスが良く、球場の直ぐ脇を路面電車が通っていたり大型の駐車場も近隣に備わっている。またダウンタウンの直ぐ外れ(もうダウンタウンといって良いところ)に球場があるので、徒歩でも5分としない。
グレイハウンドのステーションからも約5分と賑やかなパブやレストラン街を通って行くの、治安はそこまで心配しなくて良いだろう。
そしてCoors Fieldは恐らく唯一持ち込み可の球場となるので、球場の周りに安く飲食物を売りさばくベンダーのおじちゃんやおばちゃんが非常に目立った。自分もまさか持ち込みがOKとは思わなかったので、もっと買いだめしてくれば良かったと後になって後悔。ただ球場内のコンセッションもそこまで値段が高くないので、温かいものを食べたいか、冷えてしまったものを食べたいかの差になってくるだろう。
ちなみにCoors Fieldのコンセッションはカナディアンズの球場同様にAramarkと言う企業が外注先として入っており、コンセッションを運営している。その割にはコンセッションの値段がそこまで高くなかったのが驚きだ。またこのコンセッションのフードの種類は今まで訪れたシアトルとカンザスシティに比較して非常に豊富で、色々なジャンルのフードを楽しむ事ができる球場となっている。貧乏旅行の一人旅であったので、オーダーはできなかったが、スペアリブのような20ドルちょっとの凄く美味しそうなお肉が行列をなしていた。もしCoors Fieldに訪れる際は、是非食べてみて下さい。多分美味しいです。
さて話をコンセッションから球場に移すと、この日買ったチケットが一番安い席で、センター後方のブリーチャー(個々に分かれていない席)席で値段はたったの4ドル!!これが安い割に凄く景色が良いシートで電光掲示盤もしっかりと見る事ができ、値段以上に楽しむことができた。三塁側コンコース部分にはキッズがバッティングやスピードガンをトライできるケージが5~6カ所程並び、またレフト後方には小さいなプレイエリアとしてジャングルジムが備わっていた。そしてこの球場もカンザスシティ同様に子連れのファミリーが非常に多い印象があった。
また、これはもうメジャーリーグのスタンダードなのかもしれないが、ここもブルペンを上からではあるが覗き込めるようになっていて、ファンは目の前で投球練習などを見る頃のできるように工夫されている。
その他には、ホームランが出るとセンター後方の噴水がしぶきを上げたり、一般客が入る事のできるデッキシートがレフト側の2階席にみることができた。
総合的にこの球場を評価するのであれば、A-からA+といったところであろう。もう一歩、何かしらの工夫があればこれがAプラスになるのではないかと思う。
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