2011年6月14日火曜日

メディアに影響されないスポーツチームづくり

バンクーバーに来てから3年が経つが、毎年この時期になると
地元カナックスのプレーオフで街が狂ったように盛り上がる!!

みんな仕事もろくにしないで、早く帰ったりダウンタウンに繰り出したり
その熱狂ぶりはもの凄い・・・街全体がカナックス一色だ。

でも、よく考えるとメディアに作られているファンも非常に多い。
こちらでは、バンドワゴンと呼ばれる存在だ。
これはチームの成績に左右される経営体制となり、毎年の売り上げが
チームの強弱にゆだねられてしまい、あまり理想な経営体制とは呼べない。

もちろん、カナックスの場合はここ10年はチケットソールドアウトが
続いているので、強弱に左右されていないじゃないか・・・と考える人が
いるかもしれない。

ただ、私の考えはこうだ。彼らの売り上げをたたき出しているのは、
ホッケーと言うスポーツとバンクーバーと言う土地柄のような気がする。
その複合体の価値に魅力を感じた各メディアが、お金を出し合って、
コンテンツを作り出し、さらに魅力あるものにしている。

仮に、バンクーバーカナックスと言う名前で同じ経営体制やスタッフで
バスケットチーム運営をしたとしても、ここまでのチケット収入や人気を
作り上げることは難しいだろう。
それは、メディアがバスケとバンクーバーと言う複合体の価値に
魅了されないからだ・・・以前、NBAチームがあったものの、たった3年で
撤退をしてしまった。


今回のブログで何を伝えたいかと言うと、少なからずメディアが
チームの人気を支えている背景があると言うこと。
しかしながら、彼らはその魅力を感じなくなった時には、そこに
金を投じなくなると言うのも知っておかなければならない。

いかに、メディアに左右されずに地域に根付いたチームを作り
あげていくかが、球団経営の中では非常に大切になってくる。

特に、マイナー球団ならば尚更である。


私の所属しているチームはオーナーとスタッフ陣のそう入れ替えをしてから
今年で4年目となるが、今の所、この地域に根ざした経営を念頭に
着実に成長して来ている。

これは全くメディアに振り回されない経営をして来た結果でもある。

あと3日に迫った開幕戦も、メディアはカナックスの報道一色で
私達のチームを取り上げることもないだろう。
無論、今日のミーティングでも社長の言葉のように、地元との
メディアに期待をせず、自分たちで開幕戦の雰囲気を作り上げ
ファンの間に連鎖させていこうと再確認したところでもある。

幸い、TwitterやFacebookと言ったソーシャルメディアがその雰囲気作りの
ツールとして一役買ってくれている。
これを活かして、ここ2年ソールドアウトが続いている開幕戦を
今年もカナックスに左右されずに、ソールドアウトにできるように
チーム一丸となって経営していけたらと思う。


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